2014年「オールタイム・ベスト20」
発表! スゴブロ2014「オールタイムベスト20」
発表! スゴブロ2014「オールタイムベスト20」
「スゴブロ2014」のベスト20を発表します。
その前に、毎年のお約束ですが「スゴブロ」の説明をしておきます。
この「スゴブロ」のもとをたどると、04年に宝島社から刊行された『このブログがすごい!2005』という本になります。あまり有名ではないけれど面白いブログを紹介しようと作った本で、これ以降、05年、06年も本という形でやり、07年からはこの「スゴブロ」というサイトを立ち上げて、毎年ベスト20ブログを発表しています(このサイトに移行してからは、2月6日に発表)。
さて、今回このランキングも、めでたく10回目となりました。そこで今回は特別バージョン「オールタイムベスト20」として、過去ベスト20に選んだブログから、面白いものを選んでみることにしました。
自分の視点で、独自の発信をしていることはもちろん、今回は現在も続いていることを重視してランキングしてみました。
ブログをわざわざ見に行く人も最近減っているようにも思うのですが、そんな人にとって、新たな発見となれば幸いです。(岡部敬史)
*今回も『面白いサイトを見つけたよ。』の武田タケさんにご協力いただきました。タケさん、ありがとう。
《1位》 言戯
http://kotozare.way-nifty.com/3/
2005年の第8位。身辺雑記を漫画で綴るごく普通のブログだけれども、一日も欠かさずもう10年続いていることが、なによりスゴい。ブログ開始当初は独身だった作者のトシさんも、今や2児の父。その人生の歩みを一望にできることって、ブログの力だなぁと思うのです。
《2位》 私は毎日(のように)自動販売機の写真を撮っています。ごめんなさい。
2007年3位。毎日自動販売機の写真を撮り、ジュースの入れ替えがあればその模様をレポート。何もなければ「変化なし」と報告しているだけのブログ。でも、こんなことが延々と続けられ、それがブログに保存され続けていることに感動せずにはいられません。
《3位》 琥珀色の戯言
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/
2010年11位。個人的にいちばんよく読む書評&映画評ブログ。ブログ界ではビジネス系の書評ブログが盛んだけど、ここでは書店の平台に並ぶ一般書がメイン。それを作者がどう読むかは為になり「買ってみようか」と購買意欲をかきたててくれます。
《4位》 スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム
http://blog.livedoor.jp/vitaminw/
2009年1位。野球にサッカー、格闘技に卓球、スケートにいたるまで、ありとあらゆるスポーツを題材に書き続けるブログ。その魅力は、決してプロの視点ではなく、あくまでお茶の間の視点であり続けることだと思います。
《5位》 ココロ社
http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/
2008年1位。独自のネタを発信し続けるブログ界の奇才。そういえばインタビューしたとき「小説を書いている」とお聞きしたのです。いつか快作が世に出るのを楽しみにしています。
《6位》 やまけんの出張食い倒れ日記
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/
2005年2位。農産物流通のプロが綴る食ブログ。10年の間、生の情報を発信し続けられるのは、現場に足を運び続けるフットワークゆえだなと、改めてブログを見て思いました。
《7位》 日本珍スポット100景-B級スポット観光ガイド-
http://b-spot.seesaa.net/
2008年5位。フツーの人がなかなか脚を運ばない博物館や秘宝館、変わった街のイベントなど「珍スポット」を紹介するブログ。取り扱う場所は変わっていても、ブログを構成する写真、文書は実に王道で素晴らしいのです。
《8位》 メレンゲが腐るほど恋したい
2009年2位。作者・メレ子さんの旅行記&身辺雑記。映画化されるなど大反響になったモジャモジャ犬「わさお」の発信源としても名高いこのブログは、現在は、虫ネタを「ときめき昆虫学」という別ブログでも鋭意更新中です。
《9位》 窓の図鑑
2008年6位。明治、大正、昭和の建物の「窓」にテーマを絞ったブログには、今なお、魅力的な窓が増えています。
《10位》 こどりんち
2008年2位。当時6歳だった「こどりちゃん」がポッドキャスティングでラジオ番組を配信していた可愛いブログ。今では中学1年生のこどりちゃんが発信中。嬉しい健在でした!
《11位》 カクーカフェ
http://caqoocafe.jp/
2011年1位。いつかカフェをやりたいと夢描く作者が更新するカフェブログ。見やすく楽しく行きたくなる佳作です。
《12位》 ちはるの森
2012年3位。田舎暮らしをする「ちはる」さんが、自然で暮らすなかで気づいたことを綴るブログ。「生まれて初めて、鶏を絞めた日。」などの解体レポートでは、命をいただくことを丁寧に綴っていて心に染み入ります。
《13位》 ササブログ
2006年5位。みかんの皮やおしぼりを使った「芸術」より子供っぽい「げいじゅつ」作品を紹介するブログ。ネタは続々と書籍化されました。
《14位》 トモタケの写真日記
http://www.tomotake.jp/
2010年5位。「嫁を撮り続ける嫁写真家」のトモタケさんの嫁写真ブログ。とかく照れる嫁自慢を、かくも自然に堂々と実践しているその度量に感服するのです。
《15位》 書道家OLの きょうの筆文字 (現『書道家蓮花の きょうの筆文字』)
2005年7位。当時はOLだった蓮花さんも、このブログがひとつの契機となって今や立派な書道家。ブログの発信が、その転身に一役買った好例ではないでしょうか。
《16位》 カレー侍
http://blog.goo.ne.jp/boring-gtr-hero
2011年7位。「カレーを食べる」という大義名分で、カレー屋はもちろん、居酒屋やスナックまでに潜入するその行動力が見所のカレーブログ。どんな場所に行っても「最後はカレー」というお約束が楽しいです。
《17位》 一畳プラレール
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/
2008年17位「一畳だけなら常設してもいい」というルールのなかでプラレールを遊びまくるブログ。遊び方のヒントも詰まっていて、多くのメディアから注目される存在となりました。
《18位》 マッチ好きの少女
http://umematch.blog25.fc2.com/
2013年1位。「押し入れから、古いマッチコレクションの一部が出てきた」ことから、そのマッチの数々を紹介しているブログ。懐かしさと美しさを感じさせるマッチコレクションが、いろんな出会いを演出する様に感動するのです。
《19位》 ザイーガ
http://blog.livedoor.jp/parumo_zaeega/
005年19位。10年以上にわたって世界中の面白ネタを紹介し続けるブログ。ネタ紹介系ブログは数あれど、その更新頻度や中毒性のある文章など、やはりこのジャンルの最高峰だと改めて思うのです。
《20位》 祖母ログ
http://d.hatena.ne.jp/sobolog/
2006年20位。群馬に住む80歳の祖母の暮らしを嫁と孫が記録する三世代ブログ。こちらは残念ながら更新が終わっていましたが、「祖母、ハハ、孫娘からご挨拶です」と題された最後のエントリーが、心に染みました。