ココロ社

ブログ界・大注目の偉才。本邦初のロングインタビュー!
「ポリシーですか? どこにもない切り口で、自前のコンテンツを作ることです」
ココロ社 http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/

ココロ社インタビュー (4/4)

「亀田騒動や沢尻騒動のときは、早退しようかと思います」

 このように、日々、様々なブログネタ作りに全力投球しているココロ社さん。なんでも、だいたい週に2回くらい記事を更新するのだが、実際に書き上げた記事のうち3本に1本は、そのデキに納得がいかずボツにするという。また、1本の記事にかける時間は、だいたい2時間~5時間で、毎朝6時に起きて書いているというから、驚きだ。
「だいたい朝6時に起きて、喫茶店でモーニングセットを食べながらブログを書いています。僕はネットが繋がっている環境だと、すぐに遊んでしまうので、原稿を書く専用のパソコンを持っていきます。まぁ、こんな記事を書いていながら仕事は堅いサラリーマンなので、朝か夜しか書けないから仕方ないのですが」
 ただ、そんなタイムスケジュールでありながらも、時折、昼間っから書きたくなることがあるようだ。
「亀田騒動や沢尻騒動などが起こったときは、そわそわしますねぇ。早退しようかと思いますね(笑)。やっぱりこういう騒動があると、関連記事を書くと注目度が高いんですよ。ちなみにココロ社では、叩かれている人がいると、これを擁護して世論を中和するというスタンスですので『何とか擁護せねば......』と頭がフル回転して仕事も手につかなくなるんです」
こんなときは、帰りの電車の中でもどんな記事を書こうか大忙しだというココロ社さんが、あの亀田騒動のときアップして世間の度肝を抜いたのが、「亀田大毅が反則していないという証拠音声ファイル」なる記事である。

今回のボクシングの試合で亀田大殻が反則技を連発し、リングサイドの亀田家の人々からも、反則をしろという指令が出ていたとのこと...しかし、本当でしょうか? 疑問に思ったわたくしは、独自の脳内取材網を駆使して、試合中、リングサイドでの亀田家の真実の声を拾うことに成功したので、ここでこっそりと公開させていただきます。

 こんな導入で始まるこの記事のメインは、ココロ社さんが自作した音声ファイル。亀田の父親が、大毅に向って「こんなことを言ったのでは?」という妄想が具現化されたものなのだが、ココロ社さんの「ダイキー、ダイキー、聞いてる?」で始まるネタの数々は、あまりの秀逸ぶりに爆笑すること必至の出来栄え。ぜひ、一度アクセスして聴いてもらいたい。
 

「どこにもない切り口で、自前のコンテンツを作る」というポリシー

ココロ社さん近影3
ブログ内に「宮武外骨と親戚関係にある」と書いてあったので「本当ですか?」と訊いたら「僕は嘘は書きませんので」と微笑んでおられました

 さて、このようにいくつかのネタを紹介していくと、「テーマ性が希薄」にも関わらず、なぜこのブログが人気なのかという点がご理解いただけたことだと思う。
 言ってしまえば、みんなが楽しんでくれるネタを、頑張って作っているだけのココロ社さん。ブログを作るときに意識していることを尋ねると「どこにもない切り口で、自前でコンテンツを作ることです」という答えが返ってきた。
 すごく本質的な言葉だと感じた。
 テレビや雑誌という既存メディアを通してブログというものを見ていると、どうしても「芸能人の告白」的な一面がクローズアップされることが多い。いわば、芸能人や文化人の発信を補完するための媒体というわけだ。
 しかし、ブログというツールがもっている本質は、「誰もが気軽に発信できる」というところにある。
 つまり、既存メディアになかった色々な意見、情報、エンターテイメントが発信されてこそ、ブログの真価が発揮されたといえるはずだ。
 ただ、なんとなくこの点が、薄まってきたように思っていた。
なにかと「炎上」に代表されるブログの騒動がクローズアップされることも相まって、自己発信することの危険性ばかりに心が注がれるようになっていった感すらある。
しかし、ブログには、もっと自由で、もっと奔放な表現があってもいいと思う。
もちろんそこには、社会常識やリテラシーは必要だ。
ただ、もっとブログにしかないコンテンツが増えて欲しい。そこが、やはりインターネットの魅力ではないか――この『ココロ社』のネタを見て笑い、感心していると、こんな本質的なことを改めて思うのだ。

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