ココロ社
ブログ界・大注目の偉才。本邦初のロングインタビュー!
「ポリシーですか? どこにもない切り口で、自前のコンテンツを作ることです」
ココロ社 http://d.hatena.ne.jp/kokorosha/
ココロ社インタビュー (1/4)
「スゴブロ2008」で第一位に選んだのは、この『ココロ社』なるブログなのだが、その面白さはいろんな意味で規格外である。
なにより、人気ブログにとって大切なテーマ性が希薄である。
往々にして個人の人気ブログというのは、何かしらのテーマを持っている。「食べ歩き」や「写真」、「ニュース」に「ペット」といったテーマを設けて、それに関連する記事を定期的にアップすることで、読者を増やしていくものだ。
しかし、この『ココロ社』には明確なテーマがなく、一貫性のないネタがアップされているに過ぎない。にも関わらず、この『ココロ社』は多数のファンを獲得することに成功しているのだが、では「その要因は何か?」と訊かれたならば、それはもう、抜群のセンスとネタ作りへの情熱としか答えようがない。
では、その才能の一端を窺い知っていただくために、ひとつのエントリーをご紹介しよう。それがこの「キモい男性のコメント攻撃をかわす法」なる記事だ。
ブログを書いている女の人とリアルで会うと必ず盛り上がる話題が「気持ち悪い人がモリモリコメントしてくるので困っている」という話。一瞬「漏れ、遠回しに非難されている?」と思ってドキドキするのですが、そうではないと信じたい。まあ、コメントだけならいいような気もしますが、コメント欄で「会いましょう」とか書かれたら、「お前、公衆の面前で、淑女であるわたくしに『キモイから会いたくない』とか言わせる津森加代!私が悪役かよ!」と言いたくなるだろうなとは思います。
こうして始まるこのエントリーは、タイトルからもわかるように、女性ブロガー向けにしつこくコメントをする男性読者をいかにかわすのかを指南したネタである。ま、その内容は、真面目な解説というよりハウツーの形をとったエンタメ記事なのだが、なによりすごいのは、ブログ内に別途作り込んだブログ記事をはめ込んで解説するという手法だ。
この「ブログ内ブログ」という仕掛けを見たとき、その発想とその努力に驚いた。
そして、これ以降もアップされ続ける秀作エントリーを見るにつれ、いったいどんな人が作っているのか、実際に会って話を聞いてみたいと思うようになった。そして07年の11月16日。ココロ社さんにお会いしてインタビューすることができた。