週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(1/1・1/8)

shukanbunshun090108.jpg 今日は『文春』。主な記事はこちら。

①世田谷一家殺人事件「八年目の全真相」
②顔面相似形2009
③二世議員の「羞恥心」   
④ガラスの五十代 北尾トロ
⑤パラレルターンパラドクス 福岡伸一

今号は、新年合併号で、今年の週刊誌はこれで打ち止め~なわけですね。

んで、そのトップは①。8年前の事件ですが、こういう喚起的な記事は必要ですね。この事件では、指紋とDNAが採取されてる。んで、こんなにきっちりとした証拠が採取されているケースでも時効が15年というのはおかしい。そこで戸籍上の犯人はわからないけど、DNAで犯人の特定はできているので、DNAが人格を持つと判断すれば、このDNAに対して逮捕状をとって起訴すれば、時効が停止するという意見を展開されておられるという。ふーむ。この時効も証拠の確立方法などが時代とともに変わっているわけだから、その存在も含めてもっと議論して考えるべきですよね。

②は、年末恒例の企画。「麻生さんとヤカン」とか「山崎邦正と泰葉」が似ているなって写真で見る企画ですね。個人的には「せんとくんと細木数子」ってのがいちばん笑った。

③は飛ばして④は、先月号でマラソンに挑戦した北尾トロさんのコラムの続編。結論からいえば、ハーフでリタイアしたわけですけど、なんかすごい達成感に満ちてて良さそう。やっぱマラソンって、ドラマちっくだなー。ちょっと挑戦しようかと思い始めております。んで、このトロさんの連載、これで最終回みたいで、ちょっと残念。なんか今さらだけどイラストと原稿の相性がよくなったように思ってました。あとコラムはやっぱ1Pでいいんじゃないかと思います。はい。

⑤は、福岡ハカセのコラム。河合隼雄さんが、クリスマスについてこんな話を書いていたという回想。河合さんが子供の頃、お父さんとサンタクロースがどこから来るのかという話になったところ、小窓が怪しいという見解になった。そこで小窓に糸を張っておいて、見張りをしたという。んで、河合少年は見張ってたけどやっぱり寝てしまう。そして起きたら枕元にプレゼントがあって、小窓に張った糸がプツリと切れていた。そして福岡ハカセはこう書きます。「子供たちは遅かれ早かれまもなく気づく。ほんとうのことに。ほんとうのこととは? それはサンタクロースの有無ではない。あの時、父が、母が、自分にどのような密度をもって接していてくれたかということである。その意味で、クリスマスは家族の日なのだ」。いい話や。今年最後にいい話が読めてヨカッタヨカッタ。

というわけで、この週刊誌時評、今年はこれで終わりです。
今年の初めにとりあえず週3回目標でスタートして、夏ごろに挫折して週1回くらいになったわけですが、合計で113回も書いたのは偉いよね! ま、来年からは、ちょっと形態を変えて更新するかもです。今でも週刊誌を3~4冊は読んでるんですが、そんなに各号について書くことがない。とくに、現代、ポスト、新潮あたりは、個人的にはあんまり書くことないんだよなー。でも、きらりと光る記事もあるから、何冊かまとめて評論するとか、そんな形にするかもです。ま、そんな感じでお付き合いありがとうございました。来年も、また何か書いたらよろしくお願いします。みなさんよいお年を!

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