週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(2.14)

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今日は文春です。主な記事はこんな感じ。


①猛毒「メタミドホス」を入れたのは誰だ!
②ガソリン税「突如休戦」水面下の暗闘
③現役職員内部告発 社保庁解体「焼け太り」の全手口
④OL1000人が選んだ「私の嫌いな大学」
⑤エコノミック「天下の暴論」

まず、最大の関心事はやはり①。まさにこのタイトル通り「毒を入れたのは誰?」と誰もが思っているわけだが、文春は突き止めたのか――と思って読んだんですが、やっぱまだわからないようですな。ま、そりゃ当然か。ただ、こんな分析がありました。

十月一日に製造された「ひとくち餃子」と、十月二十日に製造された「CO・OP手作り餃子」は、後者が二十三日に出荷されるまで天洋食品の倉庫に保管されていた。「その後、二つの製品は、別々の日に天津港を出発し、日本での受け入れ港も大阪と横浜で違います。つまり、工場から出荷されて以降、二つの製品には接点がない」。万が一、日本でメタミドホスが混入されたとすれば"犯人"は少なくとも二ヶ所以上で混入しなければならないことになる。

ふーむ。ま、これからいろいろ情報が出るんだろな。次号、期待。②は、ガソリン問題。これって何か政治家が勝手にもめてるだけで、大衆まで届いてないネタですよね。そりゃ安いほうがいいけどさ。④は、「なんだかなぁ(苦笑)」という企画。1位、東大。2位、早稲田。3位、慶應。とか言われてもなぁ。OL1000人が選んでいるから、その根拠も「何か言っても『でもさ』って必ず反論してくる」とか、そんなんだしな(笑)。でも文春ってこういうゆるネタを"確信犯的"に入れてくるから侮れないんですよ。案の定ネットでも話題になっているみたいだし、これはこれで上手なんです。⑤は良記事。先週号でも経済記事がよかったけど、今号もいいです。経済とか興味ない人にもわかりやすいし、いろいろオピニオンがあっていいね。

「日本人が大好きなハワイを担保に差し出しますから、おカネを貸してください」ぐらいの姿勢を見せるなら、考えてやってもいいが、相変わらず、グローバル・スタンダードがどうだとか屁理屈をこねるなら、アメリカの放蕩のツケを払うのは、もう一切お断りだ。

経済ジャーナリストの山下さんは、こう論破。たしかに「グローバル・スタンダード」なんて単なる屁理屈だよなぁ。あと、神足さんが団塊世代に「ムダ遣いのススメ」をされているのには、いたく共感。たしかに2007年の団塊世代の大量離職で、3年間で50兆ともいう額の退職金が市場に出るとか言われてたなぁ。ま、こんな先行き不透明な世の中、パーッと遣うより貯金ってことなんでしょうが、それが景気を悪くしてんだもんな。

個人的には、貯蓄額とか年収とか年商とかが「すごい人のバロメーター」になるのは、おかしいと思い続けて幾数年。だって、お金は何かを買うためにあるものだし、その買ったもの、そのお金で経験したものこそ価値があるわけでね。貯金があるってのは、経験したり所有したりすることの準備段階なわけで、それは別にすごくないと思いたい。貯金がない僕からの理想論でした。ほい。

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