週刊誌時評
ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。
週刊誌時評『週刊現代』(2.16)
今日は『週刊現代』。主な記事は以下。
①福田康夫首相「5000万円脱税」疑惑
②雅子妃 周囲が訝る「空白のランチライム」
③橋下徹新大阪府知事「不肖の父」は朝日新聞拡張員
④『女性の品格』坂東眞理子氏に「品格なき礼状」事件を直撃
⑤殺人餃子より怖い!「産地表示ナシ」中国産"猛毒"食品全リスト
うーん。今号は苦しいね。①は「まぁそうなの」って感じだし、②は別にどうでもいいかも。③は橋下さんの義父が新聞の拡張員で、彼の夜遊び代を橋下さんが肩代わりしているとかいう記事だけど、「それが何か?」って感じ。④は、盗作疑惑に端を発する騒動だけど、盗作事態もそれほど大事とは思えず小さいね。⑤は今、旬の話題だけど、ちょっと毒餃子から時間がなかったせいもあっても、やっつけ感が否めない。
『現代』はスクープをメインに部数拡大路線を走ってるわけだけど、そのスクープがないときは、こんな感じでスケールダウンする。でも、それは仕方ないことだと思うんですよね。そりゃ毎週毎週みんなが関心のあるようなニュースが起こるわけでもないし。でも、そのスクープがないときのヤリクリ方法がなんか間違ってる気がする。今は、書いている側としてもそんなに怒っているわけでもないのに、無理矢理「不正」を見つけて糾弾してる感じだけど、なんか「イチャモン」つけてるようにしか見えない。はっきり言ってこういうのって読後感が悪いです。週刊誌の仕事をしてて思うんだけど、もっと長い時間かけて追ったネタとかあってもいいと思う。ま、それは暇ネタなのかもしれないし、中吊りで客が飛びついてくれるもんでもない。でも、そういった時間かけて作った記事って「がんばってるな」という評価につながると思うんだけどね。あと、いい話とか書けばいいのにと思う。けなしてばかりが能じゃないでしょ。頑張ってる人とか会社とか、感動秘話でもいいけど、そういった部分にスポットを当てることも大切なんじゃないかな。
あと、前から思ってたんですが、週刊誌って野球の戦力になぞらえることができますね。よく「打線は水物」といいますよね。打線は勝つときは派手なイメージだけどフタを開けてみないとわからない。一方、投手力とか守備力は一見地味だけど、確実に勝利に結びつく。
こう例えると、スクープは「打線」だ。当たれば派手だけど、不安定。コラムとか連載は「投手力」や「守備力」。地味だけどここがいいと堅実に読者が増やせる。現代は、守備力が弱いんだな。うん。巻頭と巻末のグラビア企画はすごく良いけど、中のコラムが魅力薄なんだよね。ふむむ。
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