週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(2.21)

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今日は文春。主な記事はこちら。

①「死刑確実!」毒入りギョーザ事件 中国当局「元従業員」逮捕のXデー
②自動車免許「筆記に26回落ちた」芸能界一おバカはこの人
③紀香になれない「パチンコ大使」神田うのドバイ珍道中
④「ワンフレーズ」オバマに第二の小泉を見た!
⑤本と出会う場を作るブックディレクターという新職業

今週も頭はギョーザ問題。で、この記事を読んでみると、なんとなく決着も間近のようですな。何でも中国の公安当局は"意図的な混入"という見方を強めているそう。んで、この事件は外交問題にも発展しているので、事実上、党が事件の解決の主導権を握っているのだとか。

となると、お得意の犯人逮捕→悪いやつだから処刑しました→だからもう国としてはこの問題は解決あるヨのコースのようで、今月下旬には中国の要人の訪日が予定されているなどの関係もあって2月22日前後が、問題解決の期限とされているんだとか。

というわけで、2月22日前後に「会社や上司に個人的な恨みをもった人物の犯行」ということで決着をみたら、「あ~あ」と思うのがいいでしょう。はい。あくまでも「個人的な恨み」で決着するのが既定路線のようです。でも、この場合、日本の被害者とか企業に補償とかあるんかな。ないか。

②は、巻頭ワイドにあった、ま、表題どおりのどうでもいい記事。んで常々思うんだけど、この「おバカ芸能人」を笑う構造って、もうやめませんかね。単純に自分より下がいて溜飲を下げる構造なんだろうけど、なんか生産性がないというか、短絡的というか、品がないというか、不毛。「おバカでありながら実は●●でした」というのが、本来の芸というかコンテンツのあり方なんだろうけど、その●●の部分をすっ飛ばして、前フリだけで完結させるのって、知識の退化だと思う。「おバカネタつまらん」とみんなが言うべきだな。うん。

③も同じワイド特集のコネタ。神田うのにツッコミ入れている。記事内で、うのの夫の肩書きが「レジャー産業」になっていることを受け、「パチンコをいつからレジャー産業と呼ぶようになったのか」には同感。んで、2人の関係をこう結びつけている。

この結婚で、夫側はパチンコ界最良の広告塔を、うのは無尽蔵に金を引き出せるキャッシュカードを、それぞれ手に入れ、お互い役立てている。

ふむ。なるほど。これを書いた今井舞さんって、最近テレビ批評家としてよく見るお方。個人的にはちょっと冗長すぎるというか、視点が僕にはちょいピンズレな感じがよくしてたけど、この視点はいいですね。これからも期待しておりまふ。

④はオバマネタ。オバマの単純なフレーズで国民を熱狂させるのは、小泉に似ているという指摘なんですが、なかにオバマの快進撃を支えている要因のひとつにYou Tubeの存在があるという下りがあった。

オバマの快進撃の背景には草の根勢力がある。その象徴となったのが「オバマガール」。無名のグラマーなモデルが『オバマに夢中』という曲をバックに、なぜか水着姿になって豊満なバストを揺らしながら、熱狂的にオバマを支持する勝手連のようなプロモーションである


へぇ。なるほど。んで、。
ただ、最近の日本の報道では、ちょっと取り上げすぎというか、こんなに報道することかと思うのは僕だけ? もっと伝えるべき大切なことは身近にあるんじゃないかと思うけど。

⑤は、ベタのニュース記事だけど、気になったのでご紹介。"本棚を編集"して、お金を貰う"ブックディレクター"という職業を紹介している。

幅さんが請け負うのは、企画立上げから本の品揃え、開店後の商品管理、販売促進まで。クライアントが本で伝えたいメッセージを丁寧に聞き出し、本棚を構成していく。


ブックディレクターである幅さんの仕事はこんな概要で、詳しい記事がネットにあったのでどぞ。ネットに押されている街の本屋の復権は、こういう仕事にかかっている気がしますね。はい。

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