週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊現代』(2.9)

080209現代

今日は『週刊現代』。主な内容は以下。


①「年金照合現場」で中国人バイトが「大量転記ミス→失踪」
②「乳児粘着テープ殺害」自殺母親の遺書にあったテレビ局の名前
③スーパー人物ワイド それいけ『週刊現代』特捜隊 虚言妄言テレビの怪人達を撃て!
④久間章生元防衛相「私と秋山君は一心同体だ」 松田賢弥(ジャーナリスト)
⑤緊急経済特集 これは不況ではない!アメリカの終焉が始まった

 

 ①は、記者が社会保険庁の年金照合現場に潜入した上での記事。ま、端的にいえば中国人のバイトなどを使った作業は極めて杜撰で、こりゃミスが出ても仕方ないという報告。ふむ。なんか複数の派遣会社を使って1300人のハケンを雇ったみたいですね。ま、そんだけ雇えば、いろいろ不都合も出るか。。

んで、ちょっと話がそれるかもですが、前からこのハケンには、いささか疑問を持っておりました。例えば、知り合いがハケンで苦情対応の業務をやってたんですよ。今、どれくらいの会社が使ってるのか詳しい数は知らないですが、今、かなりの会社が苦情対応など外部委託してるんですね。それでハケンの人が実際にその業務をこなしている。そすっと「この会社に文句言ってやろ」と思って、電話口で延々話してもそれを聞いているのは、派遣の人で本社の人間はそのデータを見るだけなんてことに。この社会保険庁も、たしか問題が大きくなったときに、電話対応のアルバイトを大量募集して、その対応に当たらせてんですよね。
ま、実際にすべてを社員で対応することはできないから、こういう部分をハケンに頼るってのはわかるけど、なんか心情的にどうなの?って感じはしますよね。「年金どうなってるの!」って怒っている相手が、実は年金がもらえるかどうかわからない派遣社員なんて、ちょっと下手な笑い話だよなぁ。ま、話がそれたけど、この年金記録の問題は、まだまだ尾をひきそう。
ついでにいつも思う疑問を書くと、ミスター年金の長妻さんとか、いっしょに作業をするというわけにはいかないのだろうか。この問題に関しては「早急に対応してよりよいシステムを作る」以外に正しい道なんてないんだから、別に野党だろうか、専門家ならいっしょにプランを考えてやればいいのにな。

②は、なんともやりきれない事件。生後間もない赤ちゃんがガムテープで口を封じられてなくなったあと、そのお母さんも自殺。記事によると、そのお母さんが警察やメディアから犯人視されたことが自殺の遠因なのでは―ーということだが、本当のところはどこにあるのだろうか。
③は、週刊誌らしい記事。⑤は、経済問題をロシアというキーワードで考えてみようというスタンスが実に的確な気がする記事。佐藤優の『国家の罠』を遅ればせながら読んだですが、ロシアという国を理解することが、日本の状況を読み解く上で不可欠ですね。昔も今もこれからも。ふむ。

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