週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊朝日』(3.21)

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今日は『週刊朝日』にしてみました。主な内容はこちら。

①日本メディアが報じない大統領予備選 本当にオバマ候補は「優勢」だったのか
②徹底調査!合格者1人の高校まで掲載 東大・京大 前期入試(超)速報
③マンション 買っていい駅 ダメな駅400
④ミシュランをめぐる「恨みシュラン」料理評論家山本益博と幻冬舎社長見城徹が「激辛対決」!
⑤私が見た「三浦和義」容疑者

①は、オバマネタ。前から思ってたけど、このネタをどこもかしこもやりすぎ。○○州でオバマが勝ったとか、そんなに逐一ニュースのトップで紹介することかね。あの小浜市のネタだって、あんなの『アッコにおまかせ』あたりに任せておけばいい話でしょ。んで、この記事も同スタンスで、現時点では誰が勝つという予測さえたいして重要ではないと説いておられる。

大切なのは、大統領になる人物の周辺にはどのような人物が存在し、どのような政策がなされるのか、とりわけ、米国の外交方針、及び対日政策がどこに向かうのかということなのだ。

まったくその通りだな。メディアの人たち、これちゃんと読むよーに。

②は、新聞社系出版社の得意技である難関大学に合格した高校リスト。普段は地味な『サンデー毎日』あたりも、この号のときはうず高く積んでるし、この特集は毎年毎年必ず大々的にやっているから、それなりに需要があるんでしょう。間違いなく。でも、これって何で人気なのかよくわからん。何だこれ? 「ほー。我が母校は東大に5人も入れたか。よしよし」とか悦にいるためなのかなー。どっかの官公庁とかこういうの見て、なんかの仕事に役立ててるのかなぁ。謎の定番企画のひとつです。はい。

③は、なんとなく載せてみただけ。どの路線がいいとか悪いとか細かいリストになってますが、こんなの見て買うのが、一番ダメな気がする。次。④は、子どもの喧嘩みたいな感じ。

「記憶では、彼は6万~8万円のワインを2本頼みました。それで勘定は僕が持ったけど、益博さんは『見城さんの払いだから、安いワインにしておきました』と言う。それで、こんな品性下劣な男と付き合うのはやめようと思った」

こう見城さんは益博さんとワインバーに行ったときの思い出を語っておられます。ま、ミシュランなんか、たしかにどーでもいいけどねー。見城さんも「あんなのどーでもいいじゃん」ってほっとけばいいんでないのかなぁ。

んで、今号の最大の見所は⑤の三浦和義ネタ。もうこのネタはお腹いっぱいで見たくもなかったが、この特集はスゴイ。いろんな人が彼との思い出を語っているんですが、団鬼六さんが語っている三浦和義の思い出がぶっとんでスゴイんだ、これが。
知らなかったけど、『BRUTUS』で昔、SM特集をやってて、そこに三浦和義が出たことがあるんですな。んで、そのとき、三浦を縛ったのが、この団鬼六先生。「彼は天性のマゾですわ」という先生は、こんな逸話を話しておられる。

実はブルータスの撮影のとき、編集部から本当に(殺人を)やったのかどうか聞いてくれと言われていた。それで「お前、やったんちゃうか」と、たたいたりつねったりしながら聞くと、泣きながら「絶対やってません!」と言う。その様子が、なんぼ虐められてもそれが快感という感じなんです。写真を見てもらえればわかるけど、股間に縄をかけるなんて相当なことです。でも彼は興奮してましたね。

すすす、すごい話だだだ。そんな彼を見てる鬼六先生は、今の三浦和義をこう分析されておられる。

いま彼はサイパンで捕まっているでしょ。僕から見たら、両わきを抱えられて引き連れられていても、どこか嬉しそうな顔に見える。普通だったら、頭から何かかぶったり顔を隠そうとする。でも違う。彼は、ああやって引っ張られることが快感なんじゃないですか。

プププ、プレイだったのか! もう三浦ネタでこれに勝てるのは、ないと思うっす。はい。

ちなみに、団鬼六さんは、こんな感じでちょっと人と違う道を歩く人に対する観察眼が素晴らしく、それが最高の形で結実した小説が、賭け将棋でしか生きられない男を描いた『真剣師小池重明』という作品です。僕が読んだ今までの小説のなかでもベスト5には絶対入る傑作。未読の方はぜひどうぞ。

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