週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊プレイボーイ』(3.24)

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今日は『週プレ』にしてみました。主な記事は以下。

①4月から義務化ってマジ?"強制"メタボ健診なんてイラナイ!?
②歴代ダメ指揮官に学ぶ、防衛省「亡国の危機管理」
③その時、ラーメンの歴史が動いた![第1回・しょうゆ編]
④第1回 週プレ「美人議員サミット」in神保町
⑤"キモかわいくない系"ご当地キャラに日本中で大論争!

というわけで『週刊プレイボーイ』なんですけど、永遠に中高生の愛読誌と思われているフシがあるけど、これがけっこうちゃんと作られている優秀な週刊誌なんですよ。
ま、もちろん巻頭は永遠にグラビアで、この部分がメインのおかずであることは、間違いない。ただ、こういった安定した売りがあるからこそ、モノクロの記事は売上げデータなど他の要因に左右されることなく、自分たちが面白いと思うものを作れるという強みになっているわけです。はい。

そんな『週プレ』の記事の特徴を言い表すとすれば「スタンスがはっきりしている」というところでしょうか。例えば、国際的に小麦の値段が高騰しているという経済ニュースがあるとすれば「俺たちのラーメンが危ない!」とか、こんな感じにアレンジ。この「俺たちの」「僕たちの」という視点を必ず絡めて、そのニュースを料理するというスタンスは、とてもいい。今、ニュースだけなら無料の時代だけど、それが自分にとってどうなるのか。そのニュースをどう捉えればいいのか。そのあたりが、こういった「スタンスがはっきりしている」週刊誌の強みだし、こういった部分を求める人がいるから『諸君!』などといった論壇誌が売れる背景になっているんだと思う。

てなわけで、簡単に記事紹介。

①はタイトル通り、メタボ健診なるものについての異議申し立てw。

対象は40~74歳の約5600万人。健診内容は身長・体重・ウエストの測定、血圧や肝機能検査など通常と変わらないように見えるが、目的は従来の「病気の早期発見」から糖尿病など「生活習慣の予防」へと大きく異なる。

てな感じが、メタボ診断の大枠。んで、メタボと判定されたらメールやファックスのやりとりで生活改善を促すとか、たしかに現実味に乏しい内容になっているなぁ。ふむ。杉作さんが「そもそも個人の習慣とか嗜好を強制的に指導されてまで生きろとはオカシイでしょう」と述べているけど、そりゃそうかも。なんかこのメタボって、人のコンプレックスを刺激して金を動かそうという感じがして素直に受け止めてはいけないと僕のセンサーは言っております。

②とばして③は、ラーメンネタ。『週プレ』は、このラーメンとか格闘技とかサッカーのネタ偏差値が異常に高いのが特徴です。でも、このあたりのネタって、他のおじさん週刊誌にはないから、いいねらい目なのかも。

④は、八戸市議の「藤川ゆり」さんが、可愛すぎるとネットで評判になってニュースになった。それを受けて、美人議員を3人呼んで座談会というネタ。こういった古いニュースも、独自の座談会などを行なって消化してしまおうという貪欲さが週プレのいいところ。「他でやったことはやりたくない」みたいなスピリッツも感じられて若い編集者がネタを探すには、いい雑誌と思います。松本人志、リリーさん、爆笑問題などのコラムもいいしね。というわけで、週プレは意外といいんですよというお話でした。はい。

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