週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊現代』(3.29)

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今日は『週刊現代』。主な記事は以下。

①関西電力高浜原発「町長暗殺指令」前編
②緊急警鐘ワイド 世界経済メルトダウン
③癒しのワイド特集 いまどき泣ける「ちょっといい話」
④今田耕司と宮迫博之「恐怖のホームパーティ」
⑤カラーグラビア列島横断 春の大地

①はスクープネタ。関西電力が原発関連施設の建設を巡って反対の立場をとる町長を暗殺するように指示を出したというお話。なかなかのスゴネタだけど、こういうのはこれから他のメディアがどう動くかですなー。一報は現代だった。はて、これをフォローするところがあるのかどうか。見物です。
②は経済ワイド。マンションはもう高値の限界にきてこれから下がるとかそんな話。経済ネタはなんか文春あたりがいいから、イマイチね現代。論点が見えにくいです。
④は、ま、どうでもいいか。表題どおりで、彼らのマンションについていった女性が怒りの告発というパターン。今田を直撃すると「ガセですよ」。吉本興業に電話すると「そのような事実はありません」。でも被害女性は告発してるし、この水掛け論がこれから発展するか否か。
⑤は巻頭のグラビアですが、いいですよ。空から日本をとり続けているカメラマンの秘蔵写真とかで、菜の花畑とかみかんハウスとか農村部の美しい風景に和みます。巻頭、ヌードよりこっちのほうがいいと思うな。
んで、今号の目玉は③。今の日本には「いい話」が枯渇していると思い続けている僕にとっては、ツボった企画ですね。

1・長嶋茂雄「老記者が追い続けた不屈のリハビリ1400日」
2・木山裕策「がんから生還、4児の父が『奇跡の声』で紡ぐ家族愛」
3・『たこしげ』店長「あの吉本芸人、笑いと涙のマル秘ビンボー時代」
4・『フルスイング』高畠導宏「"教えない名コーチ"がくれた勇気」
5・福田健二 W杯への夢支える母の遺言
6・手柄受験生の気になる「その後」
7・18歳の新人投手「両親と死別、姉と二人三脚で」
8・盲目の高校生が歌手デビュー
9・視力3cmで東大合格
10・叩き上げ社長の地雷除去機


泣くというポイントをどこに絞るのか。この観点が病気や障害といったところに向けられすぎている感じはする。もっと普通のことにいい話だったり、感動はあるんじゃないかな?って気はするけど、とかく殺伐としたネタばかりが流され、それで全体的に不幸な雰囲気に満たされている現代社会には、こういった「いい話」や「感動する話」「感心する話」が必要だと思うのです僕。なんとなく僕が歴史を好きなのも、そこで描かれているものの多くが英雄譚だったりいい話だから、それで世相のニュースとの中和を行なっているのかもしれないという気がしている昨今です。

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