週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(3.6)

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今日は文春。主な記事はこちら。

①疑惑の銃弾 最終章 三浦和義逮捕
②「イージス艦衝突」水面下の全情報
③毒ギョーザ中国「雪害寄付」の奉加帳を回した「媚中派」政治家
④勤務医が病院からどんどん逃げていく
⑤国交省の"無風地帯"国土地理院の新サービス


トップはやはり①の三浦和義逮捕について。過去の事件の概要から逮捕時の状況、今後の行く末までかなり詳しく解説してる。なかでも興味深いのは、やっぱり「なぜ今になって逮捕されたのか?」という点。ネットには沖縄で米兵が逮捕されたから、その取引材料として三浦和義が逮捕されたなんて噂もあったが、これは違いそうですなw というのは、もう2、3年前から捜査が進められていて、アメリカ当局は彼がアメリカに来るのを待っていた模様だからだ。んで、その逮捕するからには新しい証拠がなんであるかという点だけど、文春の予測によると銃弾からのDNAである模様。この背景には01年に、アメリカにおいて「未解決殺人事件捜査班」なるものができて、ここが17年前の強盗殺人事件を現場に残された銃弾からDNAを検出して解決したことがあるらしい。ふーむ。なんにせよ、アメリカの警察は相当自信があることはたしかのようです。
あと、この特集のなかで三浦和義がどんな人物であるかということが紹介されていたんですが、なかでも驚いたのが彼が刑務所に収監されている間に行なったマスコミへの訴訟について。なんでも新聞や雑誌、テレビなどを名誉毀損で次々と訴えていき、その数はなんと550件!

うち470件は弁護士を立てない本人訴訟で、80%に勝訴。5%が敗訴で、残り15%は時効だったとか。拘置所で「名誉毀損」と「プライバシー侵害」と名の付く本をすべて書店から取り寄せ、端から読んで勉強したという。
「朝から晩まで訴訟書面作り。ボールペン1本を2日で使い切ったこともある」と語ったこともあり、後に『弁護士いらず 本人訴訟必勝マニュアル』と題する本も出した。

んで、こういった一連の訴訟で勝取った金額が4926万円になるってんだから、驚き! 驚いた~。。。

②は、イージス艦の衝突問題。なかでも
「元艦長たち」のホンネ反論「漁船は暴走族なんです」
という記事がよかった。腕が未熟な船乗りのことを「プアシーマン」と呼ぶらしいんですが、今回は、この2隻ともプアシーマンだと語る元艦長。もちろん海自は、そういった人物を艦長に任命した責任は大きいとしながらもこう語ります。

しかし、「漁船員に被害が出たのだから、護衛艦が悪い」と一方的に断罪するばかりでは、解決にならない。お互いミスを認め合って、反省しあって初めて、今後の事故を防ぐことができるのではありませんか。一方だけが注意しても、事故を防ぐことはできないのですから。

これは、いい言葉かと。自衛隊が事故を起こすと、思考停止して一方的に非難する風潮ですが、たしかにこれだと解決にならない。『たかじんのそこまで言って委員会』で、伸坊さんが、大きなタンカーと小さな漁船がいた場合、いくら海上法があっても、小さな方が避けるもの。みんなそう思っているのに、なんでテレビで言わないの?と述べておられた。なんか思考停止してるよね。行方不明の方を心配し祈りを捧げることと、事故の本質を考えることは分離しなきゃなぁ。あ、。そのうち消えるだろうから見たい人は早めにどうぞ。

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