週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊SPA!』(4.15)

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今日は『SPA!』。主な内容はこんなところですかね。

①正社員、派遣がこっそりバラす! 超有名企業56社の[(恥)内部情報]
②緊急対談 橋下君、弁護士は今すぐ辞めたほうがいい!
③上京[ビックリ&ガッカリ体験]白書
④[今ドキの女性上司]と上手に付き合う方法
⑤「ドン・キホーテのピアス」ある映画の上映中止問題に言いたいこと

今週は、新入社員&新入生が活動開始ってこともあって、フレッシャーズ企画が目白押しのSPA!です。①③④あたりはそんなかんじかな。んで①は、ま、会社入りたての人が好きそうな、いわゆる会社都市伝説っぽいネタ。このなかに新人研修として名刺を100枚渡して「これをすべて交換するまで帰ってくんな!」という会社があると書いてあるんですが、その研修と思わしき人が、毎年うちの事務所に大挙してやってきて困ってます(笑)。うちの事務所って1Fにあって、おまけにガラス張りだから中が見えて気軽に入りやすいんですよね。だもんで、この季節になると「名刺交換だけでも!」という若者が続々来ます。「いやー。いいよ」って言っても、なかなか帰らない猛者もいたりするから面倒になって名刺渡したりするんだけどね。今年も来るのかなー。

②は、橋下弁護士に対して広島の光市事件の弁護団を解雇になった弁護士と、橋下弁護士の「親」にあたる弁護士が、その資質を問うといった内容。ちょっと簡単に説明しにくいんだけど、要するに橋下さんの弁護士としての言動には、国民に誤解を与えるものが多いと。また、光市の弁護団については、橋下さんの言動によって誤った情報が流れているが本当は違うといったメッセージ。こういうエキセントリックな人が発信するメッセージって、曲解されてそのまんまってケースが多いから、こういった検証企画は大事ね。これからの進展も見守りたいと思うです。

③は、地方から東京に来た人の苦労話や驚き体験の報告。ま、僕も上京組なので、わかるわかるって感じで読んでて面白いっす。んで、こないだこういう話を友達としてたんですが、そのとき、「就職で初めて上京する人って辛いよねー」って話になった。はっきり言って大学から東京に来るのと、就職で初めて東京に来るのってけっこう差があると思うです。東京に慣れるということだけでも、かなりの大仕事なのに、それと本当の仕事を同時にこなすのって、かなり大変だよなー。昔、会社にいたとき、大阪出身で初めて東京に来たという新入社員の子に「これ下北沢まで持って行って」って頼んだら、パソコンに向ってモジモジしてる。「何してるの?」って聞いたら「下北沢ってどこにあるのか調べてるんです」って。気づかなかったけど、そこからスタートしなきゃなんないんだもんなー。けっこう大変だよね。というわけで、将来東京で仕事をしたいと思っている人は、いろんな条件が許すのなら東京で大学生活を送ったほうがいいですよーと、ま、当たり前のことだけど改めてそんなアドバイスでも送っておこうかと思った次第。

んで⑤は、鴻上さんのコラムなんですが、上映中止になった『靖国』について触れておられる。この問題も、なんとなくメディアでは沈静化ムードだけど、もっと論じるべき問題だよなー。鴻上さんは、この映画の制作費750万円が助成金であり、それを国会議員が問題視したことに注視しておられる。
まず大前提として、「反日映画に税金が遣われるのはけしからん」という論調ほど、レベルが低いことはないと言及。これはまったくもってその通りだよね。んで、この国会議員も、そのことに反対しているのではないと言っておられる。では、何を問題にしているのか。

この自民党議員さんは、この映画が「政治的宣伝の意図」があって、政治的中立ではない、と言います。
で、僕は内容うんぬんではなくて、「政治的中立ではない作品に助成金を払うのはいけないのか?」そもそも、政治的中立とはなにか?を問題にしたいのです。

これを鴻上さんは考えたいと。うん。考えるべき問題ですね。んで、この答えは紙幅が終了したので来週に持ち越しです。来週も読もう。

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