週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(4.17)

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今日は『文春』。主な記事は以下。

①麻生太郎の乱「黒幕」は安倍前首相
②後期高齢者医療&消えた年金「長寿という地獄」絶対許さない!
③児童虐待 わが子を殺す母親たち
④NHK朝ドラ 78作86人 「ヒロイン」はいま
⑤巨人連敗の「元凶」ラミレスに年齢詐称疑惑だって

①は上杉隆さんの政局分析。長いのに読ませるけど、政局がグダグダしているだけで希望のない記事ですね。んで、結局最近の動向を見ていると、小泉劇場の負の遺産が形になって表れているというパターンが多いよねー。そのあたり誰か明文化してきっちり書けばいいのにね。んで、そういう本を読んで、国民全体が同じ轍を踏まないようにせんとなぁ。

②は、まあ、最近問題視されている「後期高齢者医療制度」などの問題について。んで、まぁいろんなブーイングが書いてあるわけです。「老人いじめとしか思えないよ。だいたい『後期』という言い方はわれわれを馬鹿にしている」とか、老人の方々からの批判の声も大いに取り上げている。

ただ、最近思うんですけどね。こういう声って本当に老人のマスな意見なのかなー。僕、老人というか年配の人のインタビューとか好きで、昔よくやってたんですが、わりと年配の人って腹括っててカッコイイ人が多いという印象なんですよ。そんなに裕福でなくても、若い人と飲みに行ったら絶対に自分がご馳走しないとすまないって人も多いしね。やっぱ長年生きていくと、自分なりの美意識が確立されるんでしょうね。んで、思うんだけど、そういう僕が接してきた年配の人って、こういう声の上げ方はしないと思う。そりゃ年金から保険料が毎月5千円だか天引きされるのは、困る人も多いと思う。でも、子供じゃないんだから「七十五歳になったら自殺するしかないですね」(本当にこんな声が載っているの)とか言っても仕方ないでしょうに。「ま、国に金がないから仕方ないけど、きちんと制度を見直して有意義に遣ってもらたいね」くらい言えるでしょ。というか、多くの人がそう思っているじゃないかなー。なんかこういう制度に対する街の声って、作られている感じがするなー。予定調和すぎるもん。言葉狩りもそうだけど、当事者じゃない人が「こう思っているはず」という思い込みのもとに声を拾っている感じがすごくするわ。「後期高齢者」という言葉自体にも、そんなに目くじら立てて怒っているリアルな75歳以上って、実はあまりいないと思うなぁ。だって単なる記号だしなー。子供じゃないんだからさ。なんかこういうヒステリックな報道って、結局、何も生まないからなぁ。なんとかなんないのであろうか。

③は、子供の虐待ルポ。ここでもその原因がいろいろ指摘されているけど、本当のところはどうなんだろ。こないだ、洋泉社新書の『病院出産が子どもをおかしくする』という本を読んだけど、欧米風の社会スタイルに転換したことの弊害という考え方もあり得るかもなー。子供を虐待するなんて、僕が子供の頃は外国のお話って感じだったけど、今となっては普通だもんなー。このあたり、いろいろ考えないといけないね。

④は、文春にしては珍しくかなりデータを積み重ねたカルチャーネタ。最近、大河も朝の連ドラも人気で、こういった企画をよく見るね。NHKってことあるごとに叩かれるけど、すごくいい番組をたくさん作ってると思う。チベット問題もロクに取り上げられない東京の民放なんて、もうやめちゃえばーとも思ってるくらいです。僕。てなわけで、NHKの良さって、もっと広く伝えるといいのにね。ファンも多いしさ。

⑤は、野球ネタ。もう野球はぜんぜん興味が無いし、巨人が負けてようがどうでもいいんだけど、このラミレスの守備で負けるとか言われたりするのは、いつも同じようなこと言ってるけど、馬鹿なのか?と思う(笑)。つーか、そんなのヤクルトにいたときからわかっていることだし、ローズとかパウエルとかペタジーニとか、他球団の外人を連れてくるたびに言ってるよねー。そんな全部が完璧な選手なんか一握りしかいないわけだがら、そんな瑣末な欠点に注視して「敗因はこれだ!」と未だに言い続ける野球をとりまくメディアの前時代的な部分に、あきれてます。野球は、野球をとりまくメディアがつまらないわー。サッカーは、ブログをはじめメディアがとても面白いと思うですよ。

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