週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊朝日』(4.4)

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今日は『週刊朝日』にしてみました。主な内容はこちら。

①志位和夫の日本共産党宣言
②チベット弾圧の真相
③ネット住民が熱く「萌え~」な人々
④東大、早大、慶大教授が嘆く...「大学は幼稚園じゃない!」
⑤「チベット大虐殺」でバレた胡錦濤の「思惑」と「誤算」

注目はやっぱ①でしょう。朝日による共産党宣言。うーんw 内容ですが、昨今の行き過ぎた資本主義社会の病巣を指摘しているというのが本論。「投機やM&Aは商売の邪道です」という論をマルクスの『資本論』の言葉を借りて述べたりしてる。マルクスは最近では注目されているとか書いてあるけど、別にそんなことは大切なことじゃないでしょうよー。

なんかいつも思うけど、共産党の人が言っていることって、たしかに耳には心地よかったりするんだよなー。でも、なんか一歩踏み込めない感じ。だってそりゃフツーの人にとってみたら「共産主義=中国」って感じがすんもんな。そのあたり、志位さんはどう思っているのか。「中国は社会主義国家ではないんですか?」という問いにこう答えています。

志位 政治上、経済上の未解決の問題を残しながらも、社会主義への方向性に立って努力しているととらえています。市場経済を活用して社会主義に進むという考え方は、普遍性と合理性をもっています。市場経済は経済の弾力的・効率的な運営を可能にする。うまく使えば経済発展のテコになる。

一読して意味わかったですか? あんまわかんないよなー(笑)。だいたいこういう抽象的な話が出たときって、逃げてる気がする。それまで唱えていた、例えば「派遣」などの蔓延が社会をおかしくしたという論なんてのは、具体的だしわかりやすい。でも、この部分もそうだけど、共産党という観念をよしとする理屈ってのが、だいたいこんな感じでボヤケてる。このへんが弱いんでないかな。いろいろ共産主義の理想を志位さん的には語ったつもりみたいだけど、よくわからんかったです。僕。

んで、②とか⑤のチベット問題だけど、その共産主義的資本主義もやっちゃうぞ中国が抱える大いなる問題。このチベットのこと、もうちょっと深く勉強してわかりやすく近々書こうかと思っている。わかったつもりでわかってないかも。なんでこんな状況になったのか。そういえば「イージス艦」って、衝突したりいろいろ名前は聞くけど、「じゃあどんな艦なの?」って答えられる人少ないでしょ。こういう根本をちゃんと雑誌はやったほうがいいんでないの? 「15分でわかる『チベット問題AtoZ』とかなー。

③は、なぜかネットで愛されている人という括りで、石破茂防衛相。志位和夫共産党委員長(また登場(笑))元「オウム」上祐史浩氏を取り上げているけど、この企画どうかなー。2ちゃんに3人を応援するスレッドがあるってことだけで、ネットで愛されているとするのは、ちょっと乱暴じゃない? 擁護スレがある人なんてほかにもいっぱいいるしなー。ま、いいけど。つーわけで、今号は、共産党色の色濃いの週刊朝日でした。おしまい。

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