週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊SPA!』(6/10)

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今日は『SPA!』。主な記事はこちら。

①誰でもすぐに実践可能 [副業1か月]本気ならこんなに稼げる!
②合コンで「酔っちゃった」と「眠くなっちゃった」の意味はどう違う?オンナの[建前⇔本音]翻訳力検定 
③本誌発の大ブームに暗雲が......[ゆるキャラ]の闇
④にあいこるリアル 「出会いカフェ摘発」
⑤これでいいのだ「蟹工船」

SPA!は、今号から創刊20周年のようで、袋閉じやったり豪華仕様ですなー。ま、でもそんなことは関係なく、気になったものと、メインのご紹介をー。

つーわけで4Cは①と②。この二つのネタは本当によくやるなー。ヒット企画なんだなー。でも、こんな副業なんてね、簡単じゃないっすよ。ネット関連でちょっと儲けている人も知ってるけど、かなり本気でやってるからねー。言っちゃなんだけど、SPA!で紹介しているのは、入口の入口の話だからねー。②もなー。要するに空気が読めないというか、女性の本音が理解できない人のための企画ってヤツなんだけど、こんな定型にすべての女性が当てはまるわけもなくてね。あと、こういうときに想定される女性って、ちょっと世間の平均よりも男でいうところのマッチョな感じがするなー。ちょっと昔っぽいと思うんだけど、ま、そんなツッコミはいいか。次いこ。

③の「ゆるキャラ」問題ですが、奈良の「せんとくん」以来、なんか別にどうでもいいことを騒いでいると思ってました。僕も。こんなニュース、ネットで盛り上がっています。以上!で、いい話だと思う。テレビとか新聞で大々的にやることかと。んで、「ゆるキャラ」ブームの仕掛け人のみうらじゅんさんが、いいこと言ってました。「ゆるキャラに"権利"とか"税金の無駄遣い"とか大人の事情を持ってこられても......。ゆるキャラって、自治体のおっさんが3人くらいで飲み屋で考えてたくらいのものだと思うんですよ。その経緯も含めて面白かったのに、市民の意見を取り入れちゃったらつまらないでしょ」。大人の事情を持ち出すとつまらなくなるというのは、まさにおっしゃるとおり。なんでもかんでも効率とか理屈を求めてもしょーがないものがあるってことですよ。

④は、江川達也さんの連載。言いたいことを端的に言ってるから、何気に好きで読んでます。今号は、池袋の出会いカフェの何が悪いのか?と。18歳以上なら出合って何しても個人の自由ってことでいいのでは?と。んで、こう語っておられます。「警察は出会いカフェを摘発するなら、セレブパーティーの主催者も逮捕すべきです。セックス目的で参加するIT社長と、財力目当てで寄ってくる女たち。構造はまるで同じ。なら移動する金額が大きい分、こっちのほうがよりタチが悪いじゃないですか」。この論法に明確に反論することってできるんかなー。

⑤は、福田&坪内対談ですが、今号は、プロレタリアート文学の代表作『蟹工船』が売れているのはなぜ?というお話。そうなんすよ。売れてるらしいですねー『蟹工船』。どうも高橋源一郎なんかがやった毎日新聞の対談がきっかけなんて話もあるけど、それだけじゃないでしょね。新潮社の営業さんと、どっかの書店の兄ちゃんが「格差社会にひっかけて売りますか」ってノリでやったら売れたって感じなのかなー。でも、こういうリバイバルヒットはいいねー。本は今出すぎだから、過去の作品に日が当たるのは、業界活性に繋がっていいと思うんだな。業界は100万部なんか目指さないで、こういった5万から10万の企画をたくさん創造していこうと、模索すべきだと思うっすね。あと、『蟹工船』はたしか版権が切れているはずだから、どこが出してもいいんだけどね。出さないか。今更。

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