週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊新潮』(6/12)

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今日は『週刊新潮』。主な記事はこちら。

①人前で「泣く男」の研究
②渋谷宮益坂に登場「自営館」はナニするところ?
③「痴漢デッチ上げ」甲南大生の父親は「警察幹部」
④変見自在/高山正之
⑤あとの祭り/渡辺淳一


巻頭特集は①。公務員制度改革基本法案が可決したとき渡辺喜美行革担当が涙したことを受け、こんな特集をやってみたけど、どうでしょー!みたいな特集。そういや橋下知事も泣いてたし~みたいな。でも、こんな大枠の企画を英断でやってみたものの、オチというか結論としては、別にどうってことのないような。「昔の世代は人前で泣くことを馬鹿にするけれど、今の国民は同情する」とか、こんな結論でいいのかなぁ。なんか失敗企画だと思います。

でも、小ネタが今号はよかった。②は、その最たるもので、タイトル通り渋谷の宮益坂で「自営館」なる建物を発見したけどこれはナニ?という記事。新手のコスプレ喫茶かと思いきや、なんと自衛隊が運営する自衛官募集基地なんだとか(笑)。7月1日にオープンするらしいので、続報を期待しましょう。というか今度、覗いてみよう。

③もコネタというか、女に指令を出して「痴漢デッチ上げ」なんという卑劣な犯行をした男の父親が京都府警の幹部だったというお話。ま、父親の職業は別にどうでもいいけど、この判決はちょっと注目したいところ。先月末に初公判あったけど、ホントに卑怯極まりない男だな。判決までウォッチします。

さて、こんな感じで裁判の判決に多くの人が注目するようになったのは、当然、来年から始まる裁判員制度があるわけですが、既存の判決について、高山正之さんがコラムで言及されています。それが④。このなかで裁判の相場について書かれておられる。「一人殺すと求刑は懲役10年前後。裁判官は判決を、その7掛けにするというのが基本相場だ。これにむごい殺し方だとか逆に同情すべき点があれば5%の増減をつける」。ふむ。この相場は、よく言われる話で、求刑の8掛けという言及も見ますね。ただ、これが最近、変わってきている感じもするから、ちょっと前の時代の相場なのかもです。あと、この相場の話は、前ふりで、原稿の展開としては女の犯罪のほうが刑が重いという展開に。そういえば、セレブ妻のバラバラ殺人は懲役15年。兄が妹をバラバラにしたのは7年だなー。今まで注視してなかったけど、そんな傾向があるのだろうか。そもそもそうなった背景は何なのだろうか。考えてみたいと思います。

⑤は、同じ連載でも、がらっとネタが変わって渡邉淳一センセの連載。渡邉センセの本は失礼ながら何も読んだことがないのですが、なんかこの人、すげーいい人なんだろうなと勝手に思ってます。昔、川島なお美と北海道に旅行に行ったとき(だっけかな?)噂の真相の記者を撒くために、ボートを借りて脱出したとか、笑いながら話すところが粋ですわ(笑)。んで、今回のお話は、近所に「渡邉淳一」という寿司屋があることを知り、そこに潜入したというお話。んで、会計のときに「同じ名前なんですよね」と言ったら、なんとその店の主人(34歳)の母親が、渡邉センセのファンで、その息子である主人に同姓同名の名前を授けたというではないですか! んで、その店の主人は、「もしかして、いつかお見えになるのではないかと、お待ちしていたのです」と言うんだから、いい話だなー(笑)。「『先生のようになれ』といわれて仰天。でも、ただの女好きが増えるだけ」という締めもいいですね。この人やっぱりお茶目でいいですね。

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