週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊プレイボーイ』(6/16)

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今日は『週プレ』。主な記事はこちら。ちなみに週プレはなんか上手に表紙が落とせなかったので、今号の表紙のほしのあきを表紙代わりに貼っておきまふ。

①プロジェクト米~挑戦者たち~ 食い物はぜ~んぶコメでつくれ!!
②週刊要注意人物 長嶋 有(作家)
③デーブ大久保「正直、ボクが一番ビックリしてますよ!」
④解剖! となりの会社力「サントリー」
⑤リリー・フランキーの人生相談

久方ぶりに週プレ見たわけですが、けっこう週刊誌っぽくなってたなぁ。ちょっと前に「これから週刊誌らしくする」なんて方針があるとか小耳に挟んでたけど、立派に週刊誌らしくなってるねぇ。ニュースがいいかと。あと、漫画削って、ここに実用記事入れたら、よりらしくなるね。ま、そういうわけで、いい感じでゆっくりリニューアルしてる週プレ、さすが地力があります。この雑誌。

で、①②③あたりも、らしい企画。食糧価格の高騰で注目されている米粉パンなんかの紹介を「プロジェクト米」っていいね。このなかで、とあるJAの人が米粉のレシピを作ったところ2千部がすぐになくなったって記事があるけど、いいお話。米粉のレシピ集とか、企画としてありかもですよ。

②と③は、人選がいいね。文壇と野球の話題にしても、取り上げる人間が週プレしてていいです。

④は、最近、個人的にサントリーに注目してるんですが、この記事にもちょっといいお話が載ってた。なんでもビールのシェアでサッポロを抜いて3位になったサントリーですが、儲かっているかというと話は別で、酒類の黒字は微々たるものらしい。んで「シェアで3位になっても、サントリーのビール部門は44年連続赤字が45年目に突入しただけだ」って陰口もあるんだって。というのは、人気のプレミアムモルツって、金がけっこうかかっているらしいね。でも、この記事ではこの事象についてこう書いております。
「最近は採算ばかり考えて、技術者が理想とする商品を作らせない企業が多いことだし。サントリーのシェア拡大は、そんな時代の中で一服の清涼剤と言えるかも」。いいお話ね。

⑤はリリーさんの人生相談なんだけど、これ好きでけっこう楽しく読んでます。んで、今回はリリーさんみたいになりたい(ま、なんかもの書きになりたい)という人が相談者。んで、そんな彼に対してリリーさんがこういいます。
「楽しいなって思って書いている文章なんか、人が読んだって楽しくないさ。もの書きになりたい人はいっぱいいるけど、1本でも小説を書いた人は少ないでしょ。なんでだと思う? 書くのが面倒くさいからだよ。時間もたっぷりあるし、明日、書こうと思ってても、結局、一生書かないの」
ふむ。これは文章を書くということのある側面を言い当ててますね。ひとつの真理かと。これは「なぜ編集者が必要か」という問いへの答えでもあるですね。ちなみに、僕も恒常的に小説を書いていたりするんですが、その原動力になっている言葉はこれです。
「未完成は駄作にすらなり得ない」
とにかく最後まで書くことというのは、大変だけど、何かをもたらしてくれるもんかと。そう思って書いてます。

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