週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(6/19)

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今日は文春。主な記事はこちら。

①「誰でもよかった」殺人はなぜ続く 「酒鬼薔薇」と「宅間守」の呪縛
加藤智大 秋葉原 「人間狩りゲーム」
②財務省居酒屋タクシーを刺した告発者の「正体」
③ポスト福田に急浮上「キーパーソン」連続インタビュー
与謝野馨   「上げ潮派の論理は幻想だ」
中川秀直  「子孫から希望を奪う増税派こそ悪魔だ」
小池百合子   「上げ潮でも、増税でもない。私は小池派よ」
④仕事のはなし 五十嵐大介
⑤文庫本を狙え!『わたしの普段着』吉村昭/新潮文庫

今週は①だな。秋葉原の事件に関しては、発生後からいろいろ見ていたからこの文春の記事では、まだそんなに目新しいことはなかった。ま、事件概要が出きった来週あたりの展開に期待。今日の報道で、ネットの掲示板に書き込みをしていたのは「見た人に犯行を止めてほしかった」と犯人が言っているというのを見て、かなりゲンナリというか、なんというか。あと、秋葉原の歩行者天国なんでやめるのかな。やめないで欲しいけどね。ま、また来週以降どうなるか注目しておきましょう。

②は、居酒屋タクシー。最初、この報道を聞いたとき「まー。それくらいいいじゃん」と思った。終電終わって帰宅するときに、タクシーの中でビールを一杯。なんか泣けてくるいい話じゃんって思ってた。でも、なんか現金をもらってたとか出てくると冷めるな~。この話が内部告発で判明したという記事なんですけど、どうも読んでいると、この居酒屋タクシーってのは、事の重大さを隠すためのブラフっぽいね。だいたい、ほとんどが金貰っているんじゃね? みんなが飴とか(笑)ビールをもらってたって言ってるけど、子供じゃあるましねー。ボクは、仕事が本当に忙しくって、そんで長距離だしってことで「役人さん。今夜もお仕事お疲れさまっす!」ってことで、缶ビール渡して飲んでいるのならOKっす。でも、これは事の全てじゃないようですな。どうもねー。

③は、表題どおり今注目の政治家である3人に上杉隆さんが取材した記事。ま、細かい内容はおいておくとして、なんか感じたのは「この記事って読者のために書いてるの?」ってこと。なんか政治家のために書いてる気がすんなー。政治家におもねるってことでなく、政治家に対して「俺はこんだけやれますよ」ってアピールっぽいなー。読者はこんな唐突なインタビュー群で何かをわかれるんだろうか。とても不思議。ボクはこの3人を取材した経緯とか、上杉さんの考えなんかも最初に書くべきだと思ったですけど、どうなんでしょ。なんか置いてけぼり感がありました。

④は良記事。『リトル・フォレスト』というスローライフ漫画が、ボク好きなんですが、その作者である五十嵐大介さんのインタビュー。ま、好きな人は読んでくださいって感じだけど、田舎にいって「なんて豊かなんだ」って思うのは、自然な感想だと思うなー。この人と、いつかなんかの仕事したいと思ったです。

⑤は、坪内さんが吉村昭さんの文庫本の解説をしていたもの。吉村昭といえば、緻密な歴史モノで有名な作家で、ボクも大好き。んで、坪内さんは、吉村昭と城山三郎を高校時代から読み始めたが、いつの間にか城山三郎は読まなくなったけど、吉村昭はずっと好きだったと。ふむ。んで、締めにこう書いておられる。「ところで最初の話題に戻れば、吉村昭と城山三郎の違いは、吉村昭は最後まで純文学に信頼を寄せていた点にあると思う」。あー。これはなんか同感というかわかるわー。城山三郎を最近の課題図書にしてて読んでたけど、あんまりハマれないのは、そんなところに理由がある気がする。
ボクの中の答えとしては「点と点の間をいかに埋めるのか」。事実で埋めるのか。白のママ残すのか。情緒で埋めるのか。勝手に筆が埋めたのか。このあたりの差なんだろうなぁ。

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