週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊SPA!』(6/3)

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今日は『SPA!』。主な記事はこちらー。


①今日から得する クチコミ[激安情報]50連発!
②「羞恥心」も大ブレイク! 女が語る[私のおバカ彼氏]大自慢
③OL300人 [これをやったら即オヤジ]の認定基準
④下流のための[世界的食糧危機]サバイバル術
⑤ドン・キホーテのピアス「俳優になるのを応援する親が増え、思うこと」

4C特集は、①と②。①のような個々のお得情報を提示する方式って、雑誌でやってもあんまり求心力がないような気がするなぁ。これからは「激安情報の見つけ方」とか、情報をキャッチする方法を特集したほうがいいと思うね。②は、まぁSPA!っぽい企画。締めに「楽で手近なバカ彼は結婚難時代の新たな市場」なんてオチが付いてて、SPA!メソッド健在だなぁと改めて思ったくらいが感想です。③も定番ネタっちゃ定番ネタだけど、こういったオヤジが読者の主流であると半ば公言し出したのが新しいかも(笑)。そう。SPA!ってもはや若者雑誌でもなんでもないんだよなー。

④は頭のモノクロで「食」問題4P。最初の2Pは、ま、なぜ食糧危機なのかという説明。ま、内容は普通なんですが、ふと思ったけど、バイオエタノールで走ってる車って日本にもあるのかね? 研究所とかでなくてね。なんか、このバイオエタノール騒動あたりから、食の値段は上がるし、原油も上がるし、いいことなんにもないのは気のせいかのぉ。ま、それはさておき、次の2Pで我々ができる解決策が提示されているんですが、そんなかで「体験農園」という言葉を初めて知った。これは農園を体験するという意味の日本語ではなく、ちゃんとした定義を持つ言葉なのね。「経験豊かな都市近郊の農家が種苗、肥料など必要なものはすべて用意してくれ、農業指導までしてくれるもの」という意味らしい。んで、ネットで調べたらいくつかあるね。ま、これ自体で劇的に現状が変わるわけではないけど、こういった形でいろいろ関心を持つことはいいことだ。これからの家族サービスはこういうのがいいかも~。

⑤は、鴻上さんのコラムだけど、ちょっといいこと書いておられたのでメモ。話の発端は、表題にもあるように「最近、俳優が若くって、それを応援する親が増えた」ということから。ここで、昔の親は俳優のような虚業を応援しなかったなぁと思われるわけですが、ハタと、今の社会において、仕事をそういう風に分類することができるのか?と鴻上さんは考えます。「実業」と「虚業」なんていう区別が無効なのかも――と。そんでこう書いておられます。

仕事も、何が安定して、何が安定してないか、なんてのもまったく信用できなくなってきたでしょう。そうすると、「大企業」とか「零細企業」とかの区別も有効じゃないし、こうなると、「やりたい仕事」と「やりたくない仕事」ぐらいしか区別できなくなるかもしれません。

ふーむ。たしかになぁ。今の仕事に対する考え方って、だいぶ変わったよね、昔と。ちなみに鴻上さんは、このコラムをこう締めてます。「『やりたくてやれる仕事』しかやってない人間なんて誰もいないってことだけは自信を持って言えますね」と。そだなー。こういった仕事観について学生とかどう思ってるんだろね。ちょっと興味が湧きましたとさ。

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