週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊SPA!』(7/1)

spa080701hb.jpg

今日は『SPA!』。主な記事はこちら。

①[大ブームの勉強法]ガチンコ実践報告
②[趣味系合コン]に潜入!
③30歳・年収300万円からの[いつかは持ち家]最終案内
④これでいいのだ!
⑤ドン・キホーテのピアス

カラーのメイン企画は①と②。①は、最近ブームの勉強法の実践という食いつきの良さそうなネタ。アリな企画だね。んで、「自分をGoogle化」だとか「100円ノート」だとか「手帳でどうしたこうした術」ね。うん。なんでこんなにブームなんでしょうね。思うけど、こういった効率化とか情報整理ってのは、かなり恒常的に大量の情報を摂取している人にとって役立つもんでないの? なんかハードディスクの中は空っぽなのに、整理法だけ勉強しても仕方ないんじゃないの。新入社員とかさー。若いときは、ガムシャラにやったほうがいいと思う。端から効率よくなんて気持ちでやっててもしょうがないと思うんですけどね。

②は、ゴルフ合コンとか座禅合コンとかデート合コン(なんじゃそりゃ)なんてのが紹介されているけど、こんなの本当に流行ってるのか。

③は「家は買うのが得?それとも賃貸が得?」という「女との友情は成立するのか」みたいな永遠のテーマについて。週刊誌で何度このネタを見たことだろうか。仏法の問答ネタみたいね。これね。

④は、福田&坪内対談。アキバ殺人事件について、犯人の両親の「夫婦関係」がポイントって話から始まって、犯人が「短小包茎で悩んでいた」という流れに。ここで「短小包茎といえば誰?」ってことになると「江戸家猫八は短小包茎で有名だよね」ってことに。んで、坪内さんが「日本で一番偉大な短小包茎は三国連太郎」だとおっしゃる。なんでも自伝にそう書いてあるらしく、そのコンプレックスで次々と女性にアタックしてモテたのだとか。欠点も、ま、生かしようなんだよなぁ。それにしても何でも知ってるなーw

⑤は、鴻上尚史さんのコラム。前回に続いて、アキバ事件を考える上で「表現すること」そしてブログ論などに触れられているんですが、今号と先週号は、ネットでの表現問題を語るうえで素晴らしい考察かと思います。

今号では、モテもすべて技術だとして、この技術を磨くためにネットで文章を書くことは、極めて有効だとします。

ネットの長文は、表現力を磨くいい場所になるのです。長文じゃないと意味ないですよ。だって長文だから技術が向上するわけです。
《中略》
少なくとも2000字前後の長文を書いていたら、間違いなく、表現力は向上します。「不細工は死ぬしかないんだよな」なんていう短文じゃダメですから。向上すればきっと読者の一人か二人はつくのです。
人間が自暴自棄にならないで生き延びるためには、たった一人。いればいいんです。一人の人が見ていてくれると思えば、死なないのです。
《中略》
あの犯人が、携帯の手軽なサイトではなく、自分のブログで自分の挫折と夢を長文で語っていたら、「現実でも一人、ネットでも一人」ではなく、ネットの闇から、呼びかける声がしたんじゃないかと僕は、楽観したいのです。

うーん。素晴らしい考察だし、本当にそう思いたい。
いい文章だな、これ。コピーして保存しておきたいと思うです。はい。

トラックバック(0)

この記事に対するトラックバックURL: https://sugoblog.com/mt/mt-tb.cgi/353

コメントする