週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊SPA!』(7/15)

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今日は『SPA!』。主な記事はこちら~。

①するだけ損![ムダな努力]総点検
②[SEXよりオナニーが好き女]急増の大問題
③[ブログで成り上がり]成功者カタログ
④これでいいのだ!
⑤佐藤優のインテリジェンス人生相談

4Cのトップ特集は①。最近、仕事術とかスケジュール管理とか、そんなの流行っているけど、これもその亜種的な企画かねー。で、この記事の詳細とチトずれるけど、僕が思う無駄について。

物事には、「目的」と「手段」がありますよね。僕らの仕事の「目的」は、面白い本を作ること。ちょっと捕捉すると、かつ売れて、かつスケジュール通りに出ることかな。
で、そんなの当たり前なんですが、この「目的」を忘れて「手段」をさも「目的」のように言うヤツがいますよね。具体的に言うと、最初の打ち合わせに来て期日の話ばっかするヤツ。「いやさ。最初なんだから、もうちょっと面白い本の話でもしましょうや」と、言うときもあるけど、たいてい「ふーん」って感じで見ちゃうわ。そういう人は。スケジュールなんか単なる「手段」だろよ。そこに必死になってどうすんの。仕事始めたばっかりの人は、大枠の目的が見えないから、「手段」に固執しちゃうのはしょがないけどねぇ。(ま、とはいえ、僕は驚くほどスケジュール厳守人間ですけどね)

とはいえ、こういう人多い。「手段」と「目的」は明確に意識したほうがいいですよ。「俺、何のためにこれやってんだろ?」と、たまには思い返してみるとよい。そこで出た答えを忘れないようにしなきゃなー。

②と③も、4C企画。②は、ま、SPA!らしい針小棒大企画かのぉ(笑)。ま、雑誌はこういうもんです。③ねぇ。ま、いろいろ言いたいこともあるけど、「ブログ」=「成り上がり」というタイトルセンスは、わかるけど、なんだかなぁ。もっと違うアプローチで見たいです。

④は、福田&坪内対談。「『死に神』に本気で抗議するとは。シャレに怒るって恥ずかしいよ」ってことで、こないだの鳩山法務大臣を揶揄した朝日のコラムについて。タイトルにもあるように、シャレに怒るなとご両人の意見だけど、そうかなぁ。鳩山さんの腹が出てて「タヌキ」などと揶揄するのは、シャレで済むけど、この場合の「死に神」はシャレで済まないでしょ。鳩山さん以外にも、当事者がいる話なんだからさ。こういうときに持ち出す達観気分とか、なんか見ててヤな感じだのぉ。

⑤は、巻末にある佐藤優の人生相談記事。連載始まったとき佐藤優には、人生相談なんかやらせないで、もっと時事とか語らせろ~と思ったけど、なんとなく面白くなったというか、いい感じ。この人、たぶん不器用だけどいい人なんですな。今回は、学生だけど金がなくてなかなか思うように勉強できないという学生からの相談。こんなことを言っています。「もし、経済的理由で学業が続けられない状態になったら、編集部経由で連絡をください。神学部時代の友人と連絡を取り合い、できる範囲でサポートをします」。ふむ。なかなかこんなこと書けないよ。立派。

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