週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『SPA!』(7/29)

spa080729hb.jpg

今日は、ちょっと遅れ気味だけど『SPA!』。主な記事はこちら。

①[モンスター上司]大増殖リポート
②OL100人が判定 子どもっぽい男[許せる/許せない]の境界線
③新人OLが夢見る[社内のエロシーン]30選
④加藤智大容疑者「ブサイクに人権なし」は本当だった!?
⑤ドン・キホーテのピアス

今号の一特は①。「モンスターペアレント」なんかの流れで、ぶっ飛び上司を「モンスター上司」略して「MJ」と括って、いろいろ体験談を集めるという企画。『SPA!』らしいアリ企画です。んで、詳細は読んでもらえればーって感じだけど、僕はもう理想の上司像ってのが明確にあって、それは「いつもは黙ってるけど、イザというときだけ頭下げるなりしてケツもってくれる人」。上司に求めるのはコレだけ。
なんかいろいろ言う上司がいるけど、何の役にもたたないことが実に多い。若者向けの雑誌とかの企画とか表紙にまで口出す上司というのが、よくいたけど、そんなのわかるわけがない。なんでバカ上司は、全部において部下より秀でているなんていう、考えてみたらあり得ない姿を演じようとするんだろうか。また、同じ会社でそれが伸びている会社なら、後から入ってきた社員のほうが倍率は高くなるからポテンシャルは高いと思う。なのにそれを認めずに、やたらと専門用語などを使って先輩風を吹かすバカ上司もいるけど、ほんとに困ったもんだ。ま、大局的に見て、8割方バカ上司だと思ったほうがいいよ。若者たち。でも、そういった人たちとそれなりの時間を過ごすことが、世の中の対処法を学ぶということに繋がるわけで、それはそれで有意義なんだけどもね。僕は、フリーになって、周りにバカ上司がいっさいいなくなってから、「バカな人」に対する耐性が極端になくなりました。やっぱりそういう意味でもとりあえずサラリーマンになることは意味があるんだよねー。

②③④は、読みたい人どぞーってことで、すっ飛ばして⑤。鴻上さんが山本モナ擁護をしていて、いたく同感。鴻上さんは、『サキヨミ』に抗議メールが1000通も来たことを「じつに嫌な話」として、日本の「世間」がどんどん強くなっていると指摘します。「経済的に余裕がなくなると、精神的にも余裕がなくなります。身分的な固定化が始まると、生まれついての負け組だと自分を固定した人たちが、怨念の声とともに、建前をふりかざすようになるのです。そしてその声をインターネットや発達したメディアが増幅するのです」

鴻上さんは、モナが不倫して「誰が迷惑したのか?」ってことをおっしゃってて、奥さんと子供は傷ついたけど、それは当事者の問題で、世間がとやかく言うことでない。1000人もの人が建前を振りかざして抗議する世の中は、実につまらない世の中であると言っておられる。ホントそだよな。例えば、自分の子供が行ってる学校の先生ならいざしらず、エンターテイメントがウリのテレビのキャスターにまで、建前を振りかざすのは、これホントにつまらない世の中。でも、すごく大きな大衆を相手にしているテレビ&スポンサーというのは、こうスッパリ言えないだろうし、ますますテレビはしんどくなるね。何かで、テレビの凋落が始まったのは「猿岩石のヒッチハイクの旅の一部で飛行機に乗ったことを大衆が指摘して大騒ぎしたこと」なんて書いてあったのを思い出した。このモナ事件もテレビがつまらなくなる一因になったと、後世に残るのかもしれませぬ。

トラックバック(0)

この記事に対するトラックバックURL: https://sugoblog.com/mt/mt-tb.cgi/368

コメントする