週刊誌時評
ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。
週刊誌時評『AERA』(7/7)
今日は『AERA』にしてみました。主な記事はこちら。
①2人目はもう産めない◆仕事をしながらの子育ては1人が限界
②横浜で産めない育てられない
③ハケンは一人も産むなというのか 雇用が切られる
④「17人」の親たちの事情開設1年「赤ちゃんポスト」
⑤17人の妊娠が分断した国高校生の「妊娠協定」で大騒ぎ
今号は子育てがらみの記事が山ほどあったので、いっそそれだけに絞ってみました。というわけで、まず①。記事としては、仕事と子育ての両立に悩むお母さんたちの現状ルポってとこですかね。会社に復帰したけど、自分だけ早く帰るわけにもいかず、保育料の延長料金が10万円になった人とか。わりと、悩んでいる人が続々という感じ。でも年収レベルとか、かなり高い人がたくさん出てて、「社会の平均はこれより大変!」って言いたげな雰囲気。うーん。AERAは、こういう記事を供出して何を言いたいのかよくわからない。どうしたいんだろ? みんなが2人目を作らないのは国が悪い!って言いたいんかね。それよりも、松坂の奥さんである柴田倫世さんのお言葉のほうが、全然いいと思ったけどね。「(子どもが2人になったら)1人の子に完璧を求めなくなったからなのか、2人も3人も同じ感覚。3人4人いてもいいなと思うようになりました」。ふむー。こういうのってポジティブメッセージでいいんじゃないかねー。
②は、でもそうも楽観的なことばかり言ってられない状況のお話。これだけ保育所が満員なのは、共働きが多いからなんだろうが、なんか都市圏における生活スタイルの画一化が、もう行き詰まりを見せている感じだなー。こういうのって子育てだけの問題だけでなく、地方活性とか地方分権とかそういった部分から改善していかないと、なかなかうまく行かないような気がするよ。。。
③は、もっと暗い感じにさせられる問題だけど、なんかタイトルに品がない。どっかの機関紙じゃないんだから、もうちょっと読ませようとしようよ。
④は、赤ちゃんポストに子どもを預けた親の事情。この中でネットにもで記しておいたほうがよい話があったので引用しておきます。
「妊娠しても育てられない場合は、出産後に身元を明らかにした上で理由を説明し、児童相談所に託す。それが行政による本来のセーフティネットだ」
ふむ。んで、ネットを見ると、各県に児童相談所があり、連絡先も明記されております。僕が見たところ「富山県の児童相談所」のHPが、児童相談の全般についてわかりやすく書いてあったので、リンクしておきます。うん。要するに、「赤ちゃんポスト」に頼らずとも、本当に困った人には、国がもともと対応する方策をもっているわけですね。こういうこと、もっと告知すべきだよなー。うん。
⑤は、同じ17人でも、みんないっしょに妊娠しようねというアメリカの女子高校生問題。この背景には、ブリトニー・スピアーズの妹が17歳で出産したとか、『ジュノ』って映画で未婚の出産がかっこよく描かれているとか、カルチャーの問題がよく取り沙汰されている。でも、アメリカって「絶対禁欲政策」という「結婚するまで性行為をしてはいけない」という論法を推していて、この教えを広める教育だけに補助金を出すという政策をとっているんですよね。これいろいろ雑誌やラジオなんかでは、見たり聞いたりするけど、あまり知らない人多いんじゃないかなー。こういった若年層の妊娠の背景には、こういった教育方針も、大いに関係してる。こういった部分もしっかり見ておくべきね。こういうネタはゴシップにしちゃダメ。
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