週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『週刊文春』(8/28)

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今日は『文春』。主な記事はこちら。

①テレビ、新聞が報じない 北京五輪「赤い内幕」
②特別企画  2000人アンケート私が好きなサザンの
③追悼 赤塚不二夫『ギャグゲリラ』大傑作
④仕事のはなし  小野智木
⑤すかいらーく前社長創業家・横川 竟氏「電撃解任」怒りの激白3時間

今号は充実号。なかなかいいです。で、①は五輪の文春流レポいろいろなんですが、やっぱ目玉は「北京アメリカ人観光客刺殺 犯人飛び降り「現場写真」の衝撃」ってやつですか。五輪が始まった当初アメリカ人が殺されて、その犯人も飛び降り自殺した事件があったけど、その場に偶然居合わせた記者が、この犯人の生々しい死体を撮っている。これはスクープ。すごいね。ま、でもこの写真を見ても犯行の意味はまったくわからずじまいだけどね。なんで犯人が飛び降り自殺するのか意味不明。その他の記事も、なかなか充実で裏五輪が楽しめます。

②と③は、上手に時事ネタと絡めるなぁというもの。サザンは解散報道に併せて好きな曲を聴いてまわるというローラー作戦企画だけど、こういう足の軽さがとても大切。わりとこういう部分が最近の週刊誌に欠けてると思う。で、一応そのランキングを紹介しておくと。3位「希望の轍」2位「いとしのエリー」1位「TSUNAMI」だそうです。

③は、時事がらみでも赤塚不二夫の死去に併せて、赤塚作品を26Pも載せるという快挙。で、初めて知ったのですが、赤塚さんってここで掲載されている『ギャグゲリラ』という漫画を文春で連載してたのね。1972年から10年間も。知らなかった。へー。で、肝心のこの漫画ですが、僕は笑えませんでした。正直に言うと、僕、赤塚不二夫の漫画を世間並に面白いと思ったことが一度もない。。。ギャグセンスがないのでしょうね。ふふ。

④は、毎号楽しみにしている仕事のお話。今回は、新潟中越地震や四川地震でも活躍されたハイパーレスキュー隊員の方のお話。前からよく言ってますが、こういう国のために働く人の苦労話とか、英雄譚はぜひ多くの人が読むべきだと思う。そして優秀な人が国のために尽力する社会的背景を作らなきゃいけないと思う。そういう意味では、ぜひ多くの人に読んでほしいお話なんですが、ひとつだけ「デブリーフィング」という言葉を紹介しておきます。これは「体験がトラウマにならないように事実を報告すること」という意味のようで、凄惨な現場に立ち会った後「今の現場。厳しかったです」「私も、厳しかったです」と報告しあうという。「凄惨な現場の体験を語り合い内に溜めないようにする。それでも記憶がこみあげてくることもあります。『人生の最後を私たちが見ました』と手を合わせて祈ったからには、その現場経験は絶対無駄にできません」と小野さんは話す。こういう体験の上で救助の仕事をされているわけで、実に大変だと思うし頑張って欲しいし、みんなリスペクトを忘れちゃいけないと思う。テレビもちゃらいドラマ作ってないで、この人たちで2時間ドラマでも作ったらどうかと思う。ほんとに。

⑤は、横川竟というすかいらーくの前社長が解任されたことを受けて、自分の経営とか商売について語っているんですが、なかなかいいお話。「基本的に『食』で大儲けなどできないんです。儲かるというのは何かがおかしい」。こんな話もあって真摯に食と向き合う人だったのですかね。外食産業のこういった人の声を拾うのもありかもなー。どこかで話を聞けたらと思ったです。ほい。

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