週刊誌時評

ここでは週刊誌から話題の情報をピックアップしてご紹介します。みなさんが週刊誌に親しみを覚え、社会問題に関心を抱くきっかけになれば嬉しいです。主におじさん週刊誌を紹介しますが、柔らかくしているのでちびっ子も安心です。月曜・火曜・木曜に更新予定です。

週刊誌時評『AERA』(8/7)

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今日は『AERA』にしてみた。主な記事はこちら。

①中国200人 愛国の本心重層化する格差と国への想い
②オクテちゃん「非モテ」救え「私はオクテ」45%の現実
③あおい「篤姫」が維新史を塗り替える大河ドラマが問う「薩長史観」
④山本モナのあなたを知りたい:最終回/ゲスト:阿川佐和子
⑤平成雑記帳  高村薫

まずトップは①。五輪本番直前で、各誌いろんな記事を作っているけど、『AERA』は中国人に訊く意識調査ときましたか。まー、こういったアンケートに答えるのは、それなりの富裕層だから思ったよりも現状に不満なしって感じ。でも、今日ウイグルでテロがあったりと、本当に治安に関して安心できないっすね。地下鉄も航空機なみのチェックらしいけど、手榴弾テロとかされた日には防ぎようもないしなぁ。ま、五輪は安全第一ってことでよろしくどうぞー。

②は、今までの交際した人数が1人か2人の女性を「オクテちゃん」などと命名して、男性経験が少ない女性の生態を考察するといった内容。アンケートなど大量に行なって真面目に作った記事だけど、真面目にやりすぎてツマラナイね。というか重いですわ。あと、イメージカットが「砂浜に『すき』と書く女性」とか、ちょっと発想が古いw。こういう記事って、どんなに正論みたいなこと書いても結局答えなんてないんだから、どっかでわりきってエンタメに昇華したほうがいいのにね。というのは男の考えで『AERA』的にはこれが大正解なのかもしれませぬが。

③は、大河『篤姫』では、今までの薩長至上主義史観と違って、幕府側も開明的だったという部分が描かれていて偉い!という主張。篤姫は、薩摩が幕府の暴発を誘発するために江戸において放火騒ぎを起こしたときは、江戸の薩摩藩邸の襲撃に同意し、この警察行動を終えた隊士たちに褒美を与えるなどしているんだとか。こういった幕府よりの態度をとる篤姫がこれからどのように描かれるのか注目したいとこの稿では言っております。ふむ。個人的にも好きで見てますよ『篤姫』。今回もキャスティングがいいねー。慶喜とかよくわからない役者がやってて、先の展開がわかりにくくなっているのがいいですね。

④は、モナ連載。あの騒動以降も連載が続いてたから、この対談仕事だけはやるのかと思っていたけど、今回の阿川佐和子で連載終了だって。やめなくていいのにね。んで、この阿川佐和子の回、ひとつだけメモっておきたいことを言ってた。

モナ エッセイと日記の違いは何ですか?
阿川 エッセイには「あるある、へえ」が必要だと言いますね、一般的には。読んでいて「ああ、そういうことある」って思ってると、最後に「へえ、なるほどね」と納得させるようなところがあるというのが、正しいエッセイの書き方だというのを、私はエッセイを書き始めて20年ぐらい経ってから教えられました」

うん。これはわかりやすい例えですね。ただ、この対談を書いているライターは下手だな。テープ起こししたのそのまま使ってるね。上の文でも「エッセイ」という言葉が一文に2回連続で出てくる。こういうのは書き手で上手にまとめるのが、正しいです。言ったまま書くのは、下手。

⑤は、高村薫のエッセイ。政治家のバカ丁寧な言葉について触れ「そもそも国民は政治家にへりくだってもらういわれはない」と書いておられる。これはまったく同感。つーか、俺たちのために一生懸命働いてくれると言ってるなら「お願いします!」とか選挙で言わなくてもいいのになぁと前からずっと思ってた。こっちがお願いしたいくらで、向こうはなんでペコペコしてるのか意味がわからん。「みんなのために頑張るから、私と同じ意見の人は投票してやってくれや!」。こんな感じでいいね。うん。

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