仕事人
ブログのジャンルとして極めて楽しいのが、いろんな職種の人が綴るものです。例えば、職人さん。モノを作る職人さんといえば、寡黙で頑固なイメージですが、ブログの中では雄弁にその技術の凄みを語ってくれています。一つひとつを見ていけば、きっと視野が広がるに違いないこれらのブログ。ぜひこれから増えてもらいたいと思うジャンルのひとつなんであります。
編集者の日々の泡
http://blog.livedoor.jp/editors_brain/
昨今、話題の「電子書籍」ネタはもちろん、注目の書籍、メディア展望など幅広いネタで、考えさせてくれる文章を定期的にアップしてくれます。本の現場で起こっている生の情報、一歩踏み込んだ考察を知りたい人には、お勧めです。
Cool Ja本
http://hamazakikaku.blog136.fc2.com/
珍書プロデューサーを名乗る濱崎誉史朗さんが気になった珍しい本、バカな本、極端な本を紹介してくれるブログ。バカな本というのは、もちろん最上級の褒め言葉で、「この本を読んだ時、あまりの馬鹿馬鹿しさに失笑・苦笑・大爆笑し、人生で数回しかない笑い男泣きしました」などと、バカ本に巡り合えたときを回想するときには、最大級の賛辞を送ってやみません。とかく役立つ本ばかりが持てはやされる昨今だからこそ、この切り口は実に貴重だと思うのです。
美容室で働く美容師のシャンプー評価とヘアケアについての独り言
http://haskamiya.seesaa.net/
タイトルが物語るのがすべてのブログですが、「どのシャンプーを評価する場合も、撮影前の2日間は髪を一切洗っておりません。そして、どのシャンプーを評価する場合もその度に、洗う直前に撮影したシャンプー使用前の頭皮画像を掲載しています」という但し書きからその決意のほどが窺えるかと。専門家が綴る評論は、やはり有益ですね。
酢を造るといふ仕事
京都の宮津で真摯にお酢造りに取り組む人たちの日常
京都の宮津市で本物のお酢造りをされておられる飯尾醸造。そこの5代目見習い・飯尾彰浩さんが綴るのがこちらのブログ。もの造りの現場を垣間見ることは、とても楽しいものですが、このブログもその例に漏れません。まっとうなお酢というものが、ここまで手間暇かけて造られるということを知るだけでも有意義。あと、飯尾醸造のお酢を使った飲食店探訪も各お店の心意気まで伝わってくる良記事です。
本屋のほんね
http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/
今、注目の書店員ブログ。イチオシはこれ
書評ブログというのは数多いのですが、そのクオリティを新聞や雑誌における書評と比べると、正直見劣りする部分があるなぁと思ってました。やはりプロはバックボーンが違うので、なかなか市井のブロガーがその上を行くのは難しいと思ってたんです。でも、そんななか最近注目しているのが書店員さんのブログです。書店員さんは、本に接する絶対量が多いですし、見方もちょっと変っていてとても新鮮。それで、書店員の方のブログをよく読んでいるんですが、なかでもオススメなのがこちら。本だけでなく書店の論評なども楽しいです。
カラーコーンブログ
カラーコーン屋さんが運営するキッチュなブログ
カラーコーン屋を営む店主が、街に並ぶカラーコーンをテーマにするという、暴挙、いや快挙を成し遂げた痛快なブログ。ただ、カラーコーンにもいろんな姿があることがわかったり、カラーコーンと美女との子ラボ写真を見られたりと、想像以上にエンタメ感に溢れていて、素敵です。
ユーラシア大陸 お仕事日記
中央アジアの人たちのどこか懐かしい表情が素敵
中央アジアやロシアでの取材コーディネーター・通訳をする作者のブログ。あちらの食事や風習、風土に関する記述も興味深いですが、その写真がなんとも魅力的。アジアの人たちの笑顔には、独特の懐かしさがあるのはなんででしょうかね。趣があるいいブログです。
東京カリ~番長のブログカレー
http://blog.excite.co.jp/tokyocurry/
出張料理ユニットが作り出す旨そうなものの数々
東京カリ~番長というのは「東京都内、日本全国、屋内外、人数規模問わず、いつでもオリジナルの料理を供する出張料理ユニット」。そんな彼らが作る美味しそうなカレーやイベントのルポは、堅苦しくなくって肩の力を抜いて楽しめますよ。
モルト侍
http://blog.livedoor.jp/malt_samurai/
ブログネタを肴にバーテンダーと話せる幸せ
シングルモルトの情報をプロのバーテンダー・蓮村さんが綴っているブログ。こう聞くと、堅苦しいイメージを抱くかもしれませんが、「飲み屋のオヤジ」というスタンスゆえ、なんとも心地よく文章を読み進めることができるのがいいですね。ここで知ったシングルモルトの話を肴に、実際にお店で蓮村さんと話せるのが楽しく、僕も何度かお邪魔させてもらってます。